ハイライト

 

鏡面ハイライト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ハイライト(きょうめんハイライト)は、光源からの光が光沢のある表面に反射して見える、光源の鏡像である。表面ハイライト (surface highlight)、曲面ハイライト、(球面の場合は)球面ハイライト、(眼球の場合は)眼球ハイライト、または単にハイライトともいう。

光源が点光源で、球面など単純な表面の場合は、ハイライトは、周囲がなだらかにぼやけた楕円形の斑点として現れる。ただし、表面が複雑だったり、室内や人工的な撮影環境で光源が複雑な場合は、さまざまなハイライトが現れる。

ハイライトの再現は3次元コンピュータグラフィックスにおいて重要である。この効果は、あるシーンにおける光源に関して、物体の形状やその場所に対する非常に強い視覚的役割を果たしている。

 

・・だそうです。写真の世界では、ハイライト、線出し、(目に入る光をキャッチライト、といいます。このハイライトは写真を自然に見せたり強調したり、とても大事な役割を担っております。使いこなすには光線の読み(方向性、硬さ)が必要になります。

髪の毛の天使の輪、ボタンの反射なども広い意味でハイライトといいます(上にある曲面ハイライト)。これらを一灯で入れるのは無理なので色々なオプションを駆使していただくことになります。

 

    ☆ 効用

     存在感、 質感、 立体感、 情景表現、 背景との切り離し

    ☆ 注意点

    どの面に反射するのか、どの線を出すのか、どこに影を出すのか?  どの光線、レフ板に担当させるか?

 

 

 

髪の毛と肩の輪郭にハイライトが出るように背後にロウソクを配置しました。右手前からも一灯当てて、左からはレフ板で起こしています。

キヤノンEOS5QD DNPセンチュリア100 
  ミチル   EF50ミリ F1.2L USM  f4.0 1/30秒 ロウソク2灯 + 金レフ  三脚

  月      EF300ミリ F2.8L USM + テレコン×2 f8.0 1/125秒  三脚

 

定番なライティング。自然光の半逆光で、正面はレフ板で起こし。ついでに目にキャッチライトを入れます。完全な逆光はレンズのコントラスト低下、また背景の色が飛ぶので、何を撮りたいかよく考えてカメラ位置を決めます。

キヤノンEOS5QD・EF50ミリ F1.2 USM   f4.0  DNPセンチュリア100 自然光 + 銀レフ  三脚

 

レフ板でなくストロボで起こした例。左後方から自然光。前方右斜め上方からストロボ。

キヤノンEOS5QD・EF28ミリ F1.8 USM   f22 1/15秒  DNPセンチュリア100 自然光 + ストロボ (延長コードで傘バン)

 

さてフィルムカメラの最難関は、ストロボのみでの光作り。なぜ難関かといえばストロボのみでのライティングは自然光と違い、反射の確認が出来ないことにあります。定番の方法は三脚固定しカメラにポラロイドパックを付け、ポラロイドプリントで光を確認してから(ポラ切り)、本番という手法です(35ミリカメラでは出来ないし、ここまでやらんでも。。)
仕方がないので微妙にストロボやレフの位置を変えながら、数枚撮影します。あとは現像上がりのお楽しみ(笑)

作例は、右後方逆光45°からの傘バンをメイン光でハイライト出し。左やや下から銀レフで反射させ正面起こしです。レフ板で起こしていますけどキャッチライトが入らないのは残念でした。髪の毛一本余計だし。。(笑)

キヤノンEOS5QD・EF50ミリ F1.2L USM   f8.0 1/60秒 X接点  DNPセンチュリア100 ストロボ (延長コードで傘バン) + 銀レフ

 

上と同じライティングで、30センチ程度の聖人像を撮ってみました。素材的に写りこみの少ないこれらより、ナイフや時計など、廻りのものや光が写りこんでしまう物が難関です。
※ バック紙は生活感が出ないため、あえて使いません。・・これからも使いません(笑)

 

ストロボ光がハコの上部に写り込んでしまいました (;´Д`)

キヤノンEOS5QD・タムロン90ミリマクロ F2.8   f5.6 1/60秒 X接点  DNPセンチュリア100 ストロボ (延長コードで逆光位置から壁バン) + 銀レフ(手前に3枚)

 

 

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