ボケ
☆ 60cmドール撮影の ボケについて
A、一眼レフは、ボケをコントロールする面白さがあります。
B、解説は一眼レフカメラ・フルサイズに基づいています(しかもフィルム)
☆ ボカす意味
1、主題の強調
2、背景の整理
3、アクセント(前ボケや光輪など)
☆ 今ある機材でボカす
1、長焦点レンズを使用 ズームレンズは望遠側で
2、F値(絞り)を開放付近で使用 これも簡単ですね
3、DOLLに近づく DOLLは元々小さいので、寄って撮ることが多いです
4、DOLLと背景を離す 屋外では簡単。室内でも無理やり離す
☆ 新たに機材を購入してボカす
F値(絞り)が小さいレンズ キヤノンなら、35ミリF2.0、50ミリF1.8、85ミリF1.8など
望遠レンズ 色々ありますが高価です。てか上ので充分かと
フルサイズ機 APSより、わずかに大きくぼけるらしいです
<室内撮りの作例>
キヤノンEOS5QD・DNP100 キヤノンEF50ミリF1.2L USM 自然光 + 銀レフ 上からf1.8、f2.8、f4.0
2,3,の法則使用(笑)
部屋が狭く、背景とミチルとの距離がとれない中で、ミチルの作業風景が閲覧者にわかり、ある程度、部屋生活感を出そうと思いました。スケッチブックの写りは3枚目がよさそうですが、少し背景がうるさいので、ホームページ用には上から2枚目を使いました。
<屋外撮りの作例>
キヤノンEOS5QD・DNP100 キヤノンEF28-105ミリ F3.5-4.5L USM 逆光 + 銀レフ
28ミリ付近 f11
3,4、の法則を使用。ぜんぜんボケてねーじゃん!! って広角でもぼかすことは出来ますが、この写真は背景を見せたかったので、絞ることによりピントを回しぼかさないようにしました。
余談ですが、 広角レンズは背景が小さく写ります。これを利用し、バス停とミチルのサイズが釣りあうよう、ミチルの立ち位置を決めました。つーかDOLL撮影は寄りが多いので、背景をくっきり出すほうが難しいです。
<屋外撮りの作例>
キヤノンEOS5QD・DNP400 キヤノンEF85ミリ F1.8 USM 曇りの逆光 + 銀レフ f2.0
1,2,3の法則を使用。典型的な前ボケ。 良いですよ!蒼星石 (この親馬鹿がっ!!)
<屋外撮りの作例>
キヤノンEOS5QD・コダクローム キヤノンEF300ミリ F2.8L USM 曇りの斜光 + 銀レフ2枚 開放f2.8
1,2,3,4の法則使用。花に囲まれた楽園のイメージで。実はこの一部分しか咲いていません(苦笑)
写りはともかくDOLL撮影にサンニッパを持ち込んだ馬鹿は漏れが初めてでしょう。問題は機動性が落ちるので、なかなか使う機会が無いということと、描写が鮮明すぎるということ。
<応用編その1>
キヤノンEOS5QD・DNP100 キヤノンEF85ミリ F1.8 USM 曇り + 銀レフ2枚 f2.0
1,2,3,4の法則使用。4つの法則で85ミリでも大きくぼかせます。後ろはなんだかわかりませんが(笑)
白い帯をポイントにしてイメージ的にしました。これはサッシの枠ですが長玉だと大きく写ります。この状態で絞ったり、ミチルと背景の距離を縮めたりすると中途半端にサッシが写り、悲惨な絵になります。
<応用編その2>
キヤノンEOS5QD・DNP100 キヤノンEF50ミリ F1.2L USM 曇り + 銀丸レフ2枚 ストロボ
フォトコン応募用に写した一枚 (笑)
1=被写体 蒼星石(笑)
2=カメラ フルサイズ50mmレンズで、この時は被写体まで60cmくらい
3=太陽 曇りの逆光でディフューズ状態
4=銀レフ2枚 太陽光を反射させ蒼星石の起こし 被写体まで50cm 30cm×30cmの丸板
5=ストロボ 時計の色出し 白い袋でディフューズ -2EVに減光 50ミリ画角に調整
6=外した雨戸 背景に置き空間のイメージを出すことに
7=時計 正面からストロボ発光すると、ガラスに写りこむので注意
上のセッティングで 左から f1.4 f2.8 ちょっとアングルが違いますが。。
ポイントは、雨戸の斜線を時計に連動させ、時空や奥行き表現すること。(ほんとか?)
寄ってい るので左はずいぶんボヤボヤです。右のf2.8位が適正ですか?これ以上絞ると雨戸の汚い線が出ますので、初めから写していません。
ボケ具合は蒼星石と雨戸の距離におおいに影響されるので、状況により変わります。
ポイントは4つの法則ですが、何の意図があってボケを入れたいか?これが大事でしょう。何かの参考になれば幸いです。ではでは。
あ、最近撮った薔薇の写真でも。ほかにもネオンなどの光物のぼかしや、バックに針金張ってライト当ててボカすとか、幾らでも応用が利きますので、色々やっちゃってください。